社長の想い 02 飛翔する
変化 を恐れてはならない
「不易流行」という言葉があります。俳聖・松尾芭蕉が言ったとされ、“良い俳句をつくるには、普遍的なものを尊重しつつも、時代の変化に沿った新しさも追い求めることが重要だ”という意味だそうです。
亀井組にも全く同じことが当てはまります。私たちのような老舗企業は、良き伝統は受け継ぎつつも、守りに入ることは断じてしてはならないのです。守りに入った途端、企業は硬直し、生き生きとした輝きは失われることでしょう。100年余の歴史を振り返ってみても、リーダーたちは常に、時代の半歩先を見据えたチャレンジを続けていることがわかります。
では私のチャレンジは何か。それは、従来の地元ゼネコン(general contractor)から「Green construction company」への変革です。グリーンコンストラクションカンパニーとは、100年後の世代や地域に誇れる社会をめざし、地球環境に優しい活動を行うことを理念とする会社のあり方。これまでの亀井組は、インフラや公共施設、住環境整備の分野で地域の発展に尽力してきましたが、それらの仕事を通じて培ったものづくりの技術を、今度は地球環境に与える負荷を低減し、持続可能な地域社会を創造していく活動に活かしたいと考えています。
住宅部門ですでに始まっている活動としては、太陽光発電システムの標準装備化、住まいの長寿命化を図るための「お客様サービス室」の設置などがあります。また家づくりの工程において、無駄を省く、CO2の削減、ゴミを出さないなどの工夫を細かく積み重ねています。
環境問題はもはや他人事ではありません。地球温暖化の影響が様々なかたちで出てきている今、私たちの暮らしにおける最重要課題と言っても過言ではないでしょう。グリーンコンストラクションカンパニーへの変革は、速やかかつ大胆に進められています。